準防火地域での窓について

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建築への道
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こんにちは。プロ施主道です。

最近は朝晩が冷え込み、結露などが起こっている方もSNSで多く見かけます。

今回は、私が直面している準防火地域での注文住宅を検討している際の『窓』について触れていこうかと思います。

この準防火地域という地域は、建築に際しての制限がある地域なので要注意です。

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準防火地域とは

建物を建築していく上で、地域によって火災が起こると延焼の連鎖が続く危険性がある場合を想定して都道府県が『都市計画法』に基づいて定めています。

都市計画法によって『防火地域』や『準防火地域』といった地域を定めており、そこに建てる家の構造や建材に制限を設けています。

それ以外に『法22条区域』という地域もあります。これは人口25万人以上の市に置かれている特定行政庁が指定した区域の事で、燃えにくい屋根や外壁を使用する事が求められています。

それ以外にも東京都には『新たな防火規制区域』という区域なども設けられております。同じような区域を設けている地域に大阪市などもあり地域によって確認しておくことをお勧めします。

準防火地域では、火災の拡大を抑える一定の性能を持つ窓を採用する必要があります。

防火窓

防火地域・準防火地域にある建築物の外壁で『延焼の恐れのある部分の開口部』については、炎を遮り延焼を防止するために『防火設備』の使用が義務付けられています。

同様の性能を持つ扉も『防火戸』と呼ばれ、開口部の延焼を抑える『防火設備』の一つになります。

一般的に『国土交通省の認定を受けるもの』が主流になります。

準防火地域では、『延焼の恐れのある部分の開口部』に防火窓は必要です。

延焼の恐れのある部分とは

延焼の恐れのある部分とは『延焼ライン』と呼ばれ、隣地などで火災が発生した時に火が燃え移る可能性のある範囲の事です。

具体的には、隣地の境界線や道路中心線から1階部分は3m以下、2階以上では5m以下の距離にある建物の部分が対象です。

逆にそれに該当しない部分は防火設備は採用しなくても大丈夫ということになります。

都市部の狭小地に建てる住宅では、ほぼ『延焼の恐れのある部分』に該当するのではないでしょうか?

防火窓も性能によって価格帯は様々

ハイスペックな防火窓で言うと、YKK APのAPW430防火窓などトリプルガラスオール樹脂窓仕様の防火窓などはかなり高額です。

通常の窓に比べてコストが2~3倍近くになることもあります。

まとめ

断熱性能と意匠とコストバランスを考えて、建築予定地の立地も考慮した上で採用する窓の種類を考えたいものです。

最近は、パッシブデザインなど日射遮蔽や日射取得を考慮した考えで建てる住宅も増えてきています。

適材適所に窓を配置して、コストバランスも考えながらプランニングしていきたいものです。

2024年度は木製サッシの窓も新しく出てきたりしています。

高気密高断熱やパッシブなどを得意としている信頼のおけるハウスメーカーや工務店などの担当者に相談してみてはいかがでしょうか。

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