こんにちはプロ施主道です。
前回の続きでフローリングのあれこれ勉強ブログ②をお送りします。
前回のブログがまだお読みでない方は前回のブログから先にお読み頂けると分かりやすくなっております。
前回のブログはこちら
【無垢材にフォーカス】フローリングのあれこれ勉強ブログ①
フローリングに用いられる主な広葉樹
オーク(ナラ)
硬木で耐久性にも優れるため、フローリングに適する材。ホワイトオークやレッドオークなど、さまざまな種類があります。一般的に木目が美しく、明るい色合いが特徴です。家具や洋酒の樽などにも使われている。
ビーチ(ブナ)
緻密な材質で堅く粘りがあるため、構造材や家具などにも使用されている。淡褐色の心材(原木の中心部分)、白色がかった辺材(心材を囲む外周部分)で板目に現れる細かい斑点状の紋様も特徴。
メープル
曲げや圧縮強度に強く、傷や衝撃に強い。耐摩耗性にも優れた高級感のある素材。明るい色合い、表面のきめの細かさも魅力。家具や楽器などの材料としても使われている。
チーク
強度に優れ、収縮が少ない高級材。耐久性や寸法安定性が高いことから、内装材や家具・船の甲板などに使われている。重厚感のある味わい深い色合いが魅力の素材。
ウォールナット
広葉樹の中でも高級の樹種。衝撃に強く、耐久性も高い材。落ち着きのある色合い、重厚感のある木目が特徴で、家具やドアなどにも使用されています。
バーチ(カバ)
強度もあり、狂いの少ない素材。緻密で塗料のりがよく、美しい淡い色合いが特徴。
タモ
はっきりとした木目が美しく、堅く粘りのある材。すっきりとした明るい色合いが魅力。
フローリングに用いられる主な針葉樹
スギ
日本人には馴染み深い国産の針葉樹の代表的な木材。産地として有名なのは、秋田・天竜・吉野など。保温性があり、柔らかい足触りも魅力。木目はまっすぐで、辺材は白色。心材は淡紅色から赤褐色。加工しやすいため、造作や家具などにも使われている。
ヒノキ
日本を代表する高級材。産地としては木曽が有名。特有の芳香や光沢があり、水にも強く耐久性もあるため 柱や家具・浴槽などに使用されている。
パイン
針葉樹の代表的な材。伐採国や地域によって材質や風合い、強度などが異なる。比較的柔らかい材なので、あたたかみがあり素足で歩く床に向いている。
アカマツ
脂分も多く、弾力性や耐久性も良い。日本を代表する素材。構造部材にも使われている。
無垢フローリングと塗装仕上げ
無垢フローリングの建材商品には、無塗装と塗装済みのものがあります。無塗装のタイプは多くの場合、現場で何かしらの塗装仕上げを行います。塗料の種類や色など好みに合わせて選ぶことができるのがメリットです。
塗装済みのタイプは、そのまま施工することが可能。最近では、アンティーク風の仕上げ・ヴィンテージ加工を施した商品などもある。
自然オイル仕上げ
無垢材ならではの、無垢の質感や風合いを感じることができるのが特徴。最近では、植物油を原料とした自然塗料を用いたものが多い。表面に塗膜をつくらずに木材に浸透させ木材を保護している。傷がつきやすいという欠点もありますが、傷部分に紙やすりを掛けオイルを塗り込むことでメンテナンス可能。調湿性も維持することができるのもメリット。
ウレタン塗装仕上げ
合成樹脂の主成分がウレタン系の塗料。表面に薄い膜をつくる様な塗装のこと。耐水性があり、傷がつきにくい。手入れが楽な反面、素足で歩くとベタつきを感じることも。UV(ウレタン)塗装と呼ばれるものは、紫外線によって強い塗膜を形成するもの。
無垢フローリング、床暖房や遮音対応は?
床暖房は人気の設備機器のひとつですが、無垢のフローリングでも取り入れることは可能です。素材や商品は限定されますので、選ぶ際には好みの樹種や建材商品が対応できるか床暖房の方式などに制限があるか早めに設計担当者に相談しておくことが大切。
また、遮音性能を持たせたタイプもある。表面材と遮音材を一体化したものなど、マンションリフォーム時などで使用しやすい直貼りタイプの商品も。その他リフォーム時に適する重ね張り用のタイプなどであれば、既存の床材に重ねて施工することができるため工期を短くすることが可能。
無垢フローリングの木目や色味は?
無垢フローリングの建材商品はさまざまなタイプが揃っていますが、同じ樹種でも樹木の育った環境や丸太のどの部分の材かによって木目や色味は異なる。選ぶ際には、必ず見本で確認すること。ショールームの大きなサンプルで比較検討することも大切。
また施工方法など、専門的な知識も必要。間取りプランや予算はもちろん、色合いや木目・節・塗装など優先順位を明確にして設計担当者に伝えた上で適する樹種を提案してもらう方がベター。
無垢フローリングのお手入れ方法は?
素材や塗装などによってお手入れの方法は異なります。素材や塗装方法に適したお手入れ、傷やシミにも注意が必要。選ぶ際には、メンテナンスの時期や方法などもしっかりと確認をすることが大切。
一般的に、前述の自然オイル仕上げの場合は比較的水や汚れに弱い。すぐに拭き取るなど、こまめなお手入れを。また、年に一回程度はオイル塗布を行うことも必要。ウレタン塗装仕上げは、自然オイルに比べると耐水性・傷に強いためオイル仕上げよりお手入れは簡単。
まとめ
経年劣化して味わい深くなっていく無垢材。色や木目に個体の個性があり、その味わいを楽しめる人には適している。
また、保温性・断熱性・調湿性を持つことはポイントが高いのではないでしょうか。
個々それぞれの予算・求めるものに応じて検討してみるのも良いかもしれません。
私個人としては、材木屋の息子ということもあり無垢材を検討しております。
温かみ・香り・優しい雰囲気が個人的に好きですし、何より見た目のオシャレさもグンと上がります。
ただ、金額は可愛くないものなので、しっかりと検討して納得のいく家づくりになることを願います
コメント